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2020年7月31日 (金)

思考のポイエーシス・日録篇2020/7/31

3時まえ、世田谷文学館へ。菅野昭正館長と会い、企画資料一式を預かる。1か月ほどで原稿のOCRの準備と素読みをしておくことに。ほかに3冊ほど受取り。5時ちかくまで、いろいろお話。
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萩原印刷・金子さんよりE-mailできのう入校した『季刊 未来』秋号の上村忠男「《独学の思想12》大学行政への関与」の初校PDFとどく。予想通り3行パンクで11ページに収まる。~上村さんにE-mailでPDFを送付。3行分削ってもらいたい、と伝える。
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湯浅博雄『贈与の系譜学』(講談社選書メチエ) の第II章の3節を読む。ニーチェのキリスト解釈。第II章、終り。
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チャールズ・K・オグデン/アイヴァー・A・リチャーズ『意味の意味』(叢書名著の復興)の「第九章 意味の意味」のつづき~「第十章 象徴場」の途中。ようやく隠喩の問題が論じられはじめた。
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季村敏夫編『カツベン 詩村映二詩文』通読。二十世紀前半を神戸で活動写真弁士として生き、モダニズム系の詩を書いた知られざる詩人の詩と散文を掘り起こし、豊富な写真、資料、年譜に解題「雲の精神」を付けた季村敏夫の編集本。生地もいまひとつわからないようなマイナーな詩人を追う季村の熱意には頭が下がる。戦前の神戸詩人事件にもかかわって官憲に検挙され、それからどうやら詩を書かなくなったらしいこのカツベンは戦後もなんとか生き延びるのだが、無声映画時代のなんとも活力のある黄金期を経て、トーキーによってこの世界が一掃されていく時代のなかで、しだいに国家権力によって息の根を止められていくこの無名詩人の存在を世に知らしめた季村のこの無償の努力には、いまのコロナ時代だからこそみずからのひとつの生き方の提示にもなっていて感銘を受ける。

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