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2020年2月18日 (火)

思考のポイエーシス・日録篇2020/2/18

小林康夫『オペラ戦後文化論II』の仮ゲラ通読+ファイル修正つづける。第1部の第二幕「East Meets West」の第三場。第二幕、スミ。つづけて間狂言 「NIPPON CHA CHA CHA!」スミ。第三幕「内庭幻想」の第一場~第三場。第三幕もスミ。79ページ分。
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『加藤尚武著作集第15巻 応用倫理学』の索引作成用に加藤さんから届いている新規人名追加分25人を「加藤尚武著作集人名索引項目(全巻共通).txt」に増補。
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八木幹夫『渡し場にしゃがむ女――詩人西脇順三郎の魅力』読了。西脇の詩について認識をあらたにした。
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『void』第二次創刊号に目を通す。原田道子編集。
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日本詩人クラブの選考委員会(三賞担当理事)より第20回日本詩人クラブ詩界賞の決定通知。贈呈式とパーティでの紹介者2人の連絡を3月3日までに。顔写真を送ってくれ、とのこと。別便で決定通知と「詩界通信」用に略歴(200字以内)と受賞作品内容紹介文(35字×64行)の送付依頼。3月7日締切。
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「『走都』読書欄.txt」に八木幹夫『渡し場にしゃがむ女――詩人西脇順三郎の魅力』について、さらには現代詩文庫版『松下育男詩集』、郷原宏『胡堂と啄木』についてもそれぞれ400字書評を書く。
 八木幹夫『渡し場にしゃがむ女――詩人西脇順三郎の魅力』評――
《 以前に贈ってもらったままになっていたが、いまごろになってやっと読ませてもらった。西脇順三郎の詩はひととおりしか読んでいなかったので、その詩と人物を理解するうえでこの本はおおいに役に立った。講演が基本になっているせいか読みやすく、引用も豊富。八木の西脇への傾倒が必ずしも初期からのものでなく、あるとき西脇の詩の根底にある表現の新しさ、融通無碍な精神を発見し、人生の危機を救われたという話が出てくる。/ ヨーロッパ帰りのモダニストでありシュールレアリスムやダダイスムの洗礼を浴びた詩人としてデビューした西脇は、戦前戦中期の十年を沈黙してやりすごし、戦後『旅人かへらず』で復活したが、『荒地』の領導する戦後詩のなかでは異色な存在でしかなかった。だからといって、いたずらに『荒地』への対抗勢力としてかつぎだすべき存在ではない。この本はそういう邪念を払って西脇の詩の魅力をストレートに語っており、わたしも認識をあらたにすることができた。》
 現代詩文庫版『松下育男詩集』評――
《 長いこと沈黙していた松下育男の復活を象徴する一冊。松下とはさきごろ亡くなった岡田幸文を介して古くからのつきあいだが、不幸もあって現代詩の世界から離れていたようだ。しばらく前から同人誌などで復帰していたことは知っていたが、二年ほど前の辻征夫さんを偲ぶ会で久しぶりにことばを交わした。その後の活躍ぶりは目を瞠るばかり。/ この現代詩文庫版には初期からの詩集の再録はもちろんだが、『現代詩手帖』で連載した「初心者のための詩の書き方」という一〇〇の断片は、初心者にかぎらず詩を書く者にとっては基本中の基本とも言うべき、書くことの心得集と言うべきだろう。松下でなければ書けない洞察をはらんでおり、ときにこっそり振り返ってみるべき詩の原点とも言える。SNSなどでも同様の発言をしていて、ちょっとどうかなと思わせるところもあるが、目が離せない。上手宰の「解説」は秀逸。》
 郷原宏『胡堂と啄木』評――
《 石川啄木と『銭形平次』で知られる野村胡堂は岩手県立盛岡中学校(現在の盛岡第一高校)の、年の離れた同級生だった。ほかにも金田一京助や海軍大臣、陸軍大臣や実業界の大物がほぼ同時期に在籍した、稀にみる地方中学だった。この本は評伝を書かせたらほかにいないというほどの名人芸を誇る著者による啄木と胡堂の対比列伝と言っていい。二六歳で窮乏のなかで早世した啄木と八〇歳まで流行作家として長者番付にも名をつらねた胡堂とではあまりにも境遇に違いがあるが、にもかかわらず、中学時代はふたりが中心になってストライキを起こすなど、以後の東京生活での関わりも深かった。/ そのあたりの機微を、啄木を中心におきながら、郷原一流の綿密な資料整理をふまえた緻密な心理分析、卓抜な人間解釈でおもしろく読ませてくれる。啄木の自己中心的な行動や振舞いにはあきれるほどで、若かったとはいえ共感できない面を郷原は厳しく指摘している。文学の不条理な一面を知ることができる。》
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アリス・アンブローズ編『ウィトゲンシュタイン講義 ケンブリッジ1932-1935年――アリス・アンブローズとマーガレット・マクドナルトのノートより』(講談社学術文庫) 読みはじめる。「内容通覧」はとばし、「日本語版序文」「編者まえがき」と、第一部「哲学 ウィトゲンシュタインの講義 1932-1933年」の一~四。




 








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