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2017年8月12日 (土)

読み書き日録2017/8/12

柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫) の「第二部 世界=帝国」の「第一章 国家」の4節~6節。この章も終り。
《王権(国家)は共同体の内部からではなく、その外部から来る。だが、同時に、それは共同体の内部から来たかのように、つまり、共同体の延長としてあるかのようにみえなければならない。さもなければ、王権(国家)は確立されないのである。》(113ページ)
《マルクスは、アジア的な共同体を「全般的隷従制」と呼んだ。それは奴隷制でも農奴制でもない。各人は自治的な共同体の一員である。だが、その共同体全体が王の所有である。王は共同体に介入する必要はない。人々は共同体の一員であることによって拘束される。ゆえに、共同体の自治を通じて、国家は共同体を支配することができる。》(119ページ)
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岡田哲也詩集『花もやい』通読。どことなく懐かしい詩情が全篇にあふれている。
〈あのほくろがあそこにあるから/あのひとだと わたしは わかる//だれもきづかない かたすみのものにも/おおきないみは あるものです。〉(「かたすみのうた」)
――同世代の開き直りを感じさせる意気は好ましい。
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加藤尚武著作集第1巻の単行本未収録論文「ヘーゲル論理学の形成と変容」の仮ゲラ印刷23ページ+通読+ファイル修正、スミ。ヘーゲル論理学にかんしては、《『大論理学』で完成、「小論理学」はその講義用の要約版であるという見方を否定することが重要である》と結論づけられている。
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『石川啄木全集 第二巻 詩集』の.「詩稿より他」の「詩稿より」の部のつづき。
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イマニュエル・カント『道徳形而上学原論』(岩波文庫) の第二章「通俗的な道徳哲学から道徳形而上学への移り行き」のつづき~。
《我々の遣り方は……道徳的法則は理性的存在者一般に例外なく妥当すべきであるとする建前から、これらの法則を理性的存在者一般という普遍的概念から導来するのである。》(63ページ)
 いかにもカント的だ。

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