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2017年8月11日 (金)

読み書き日録2017/8/11

柄谷行人『世界史の構造』(岩波現代文庫) の「第二部 世界=帝国」の「第一章 国家」の1節~3節を読む。
《一つの国家が存在するならば、その周辺の共同体はその国家に服属するか、ないしは、自ら国家となるほかない。したがって、たとえ共同体がそのまま内部から国家に転化したようにみえても、その背後に必ず他の国家との関係が存在するのである。》(112ページ)
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Jacques Derrida: De la Grammatologie の第一部/第2章/Le dehors et le dedansのつづき。ソシュールはエクリチュールにたいしてvicieuse(欠陥がある)として厳しく排斥しようとしているが、それにたいするデリダの批判――
《われわれが思うに、ソシュールの諸論拠は悪くない(bonnes)ものであり、ソシュールが言っているレベルで、このようなアクセントをこめてかれが言っていることの真理を問題にしないことである。》(p. 58、拙訳)
は、ソシュールの論点をずらすことにある。
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藤井貞和詩集『美しい小弓を持って』通読。「落ち込みからの快復期の所産」(謝辞)と述べられているように、東日本大震災以後の作品を集めたもので、藤井の詩としてはあまり上出来ではないが、こういうことばの危機の乗り越えを詩で果たそうとするところに、藤井の詩人ならではの矜持がうかがわれる。
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イマニュエル・カント『道徳形而上学原論』(岩波文庫) の第一章「道徳に関する普通の理性認識から哲学的な理性認識への移り行き」のつづき~弟二章「通俗的な道徳哲学から道徳形而上学への移り行き」の途中まで。意志の唯一の原理としての普遍的合法則性=《_¨私の格律が普遍的法則になるべきことを私もまた欲し得る¨_ように行動し、それ以外の行動を決してとるべきでない、ということ》(42ページ)とカントは規定する。

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