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2017年7月 9日 (日)

読み書き日録2017/7/9

大岡信『現代詩試論 詩人の設計図』(講談社文芸文庫) の「エリュアール論」のつづき~終り。
《常に新鮮であるために常におのれに袂別すること、あらゆる所有の観念に無縁であることを宣言した時、彼の愛は恋人を通じて世界そのものを所有したのだ。》(273ページ)
 これは大岡信自身についても言える。エリュアールほど大岡に似た詩人はいなかったかもしれない。
《彼〔エリュアール〕の詩は、美しい素材だけがむきだしになって山積しているていの詩である。つまり、彼の詩は読者の中でこそ、はじめてみごとに一篇の詩となって結晶するような詩なのだ。動かしがたく完成しているにもかかわらず、無限に読者の心理を誘惑し、その限りにおいて無限に未完成である詩、これがエリュアールの詩だ。》(277ページ)
 ある意味では、これこそ詩の究極の姿ではなかろうか。
   *
ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル『歴史哲学講義(下)』(岩波文庫) の第二部「ギリシャ世界」の「第1篇 ギリシャ精神の諸要素」のつづき~終り。
《自然物は、むきだしの自然物としてではなく、精神の息のかかったものとしてとらえられる。自然は人間にはたらきかけてくるものであり、そこから精神的なものがとりだせるかぎりで価値がある。》(26ページ)
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ダグラス・ラミス『ダグラス・ラミスの思想自選集 「普通」の不思議さ』の「想像しうる最小の軍隊――ガンジーのインド憲法私案と日本の平和憲法」のつづき~。
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「春秋」7月号の島薗進論文に目を通す。明治天皇の死の直前の二重橋外での大衆による集団祈祷や明治神宮創建の愚かさを批判した石橋湛山の論の紹介。




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