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2017年7月18日 (火)

読み書き日録2017/7/18

加藤尚武著作集の『ヘーゲル哲学の形成と原理――理念的なものと経験的なものの交差』のファイル修正+仮ゲラ通読、つづける。「第十章 弁証法の成立根拠」の五節~十二節。第十章、一気に終わらせる。あとがき2ページもスミ。ようやくこの本も終わる。加藤さんの既刊本のなかで質量ともに最もヘビーな本だろう。
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G・W・F・ヘーゲル『歴史哲学講義(下)』(岩波文庫) の第三部「ローマ世界」の「第一篇 第二回ポエニ戦争以前のローマ」の第一章のつづき~第二章。第一篇、終り。
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Jacques Derrida: De la Grammatologie の第一部第1章のL'e^tre e+'critのつづき。
《脱構築の試みは、必然的に内部からの働きかけであり、古い構造から転覆の戦略的経済的なあらゆる手段を借用しつつ、それらを構造的に、つまりその要素や原子を孤立させられないままに、つねになんらかの方法で、みずからの作業によって運び去られるのである。》(拙訳、p. 39)
 これはデリダによる〈デコンストラクション〉の最初の定義ではなかろうか。
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野村喜和夫詩集『デジャヴュ街道』通読。20代のときの着想、十数年後に書かれた詩篇をもとにさらなるモチーフの展開としてまとめられたという、この持続力には感心。野村の詩の生理的口唇的なとめどなさ、制御できない運動であるという特徴がよく出ている。たとえば
〈おるよおれが、/住む巣〉
〈ふらっ)蛇)いるな)〉
はオルガスムスやフラジャイルを分解/結合するものだが、こういう言語の解体遊戯が口唇的な痙攣以外のどこにいきつくのかは、わたしの感知するところではない。
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野村喜和夫『哲学の骨、詩の肉』の第1章も読む。「芸術作品の根源」におけるハイデガーの、ゴッホの農夫の靴を描いた作品にたいする散文詩もどきの論説を詩人になれなかった哲学者のエクリチュールと読むことは正しい。

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