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2017年6月28日 (水)

読み書き日録2017/6/28

大岡信『現代詩試論 詩人の設計図』(講談社文芸文庫) のうち、『詩人の設計図』の部分を読みはじめる。「「詩人の設計図」「鮎川信夫ノート」読む。
《読者は詩人が詩という厳密な言葉の組織体のなかに、ある自由な運動を展開していると感じうるかぎり詩人を支持するだろう。自由な運動は、それが自由であるかぎり、詩という組織体の枠を突きやぶっているはずであり、そのとき読者の精神の自由な運動を触発するはずのものである。》(134ページ「詩人の設計図」)
《詩の表現は常に自己を消去することによって詩そのものの形造る自己集中的な世界を生かすのである。》(141ページ「鮎川信夫ノート」)
 若き大岡信のことばには詩への強い信念とあるべき詩へのくっきりしたイメージがある。読んでいていつも励まされるのだ。
《伝統について言えることといえば、それが変えうるものであり、また変えてゆかねばならぬものだということに尽きるようにおもわれる。むしろ、これを変える地下の伝承こそ伝統の本質的部分だとさえいえよう。伝統とは共存する形成力と破壊力であり、同時に存在する形成と破壊なのだ。》(154-155ページ)
 後年の大岡はおそらくもうすこし伝統に含みをもたせる言い方をしただろうけど。
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『ホモ・コントリビューエンス』の仮ゲラ通読、つづける。田中美子「人と人との間をつなぐ貢献心――和辻倫理学を参照して」の1節~4節。
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G・W・F・ヘーゲル『歴史哲学講義(上)』(岩波文庫) の第一部「東洋世界」の「第2篇 インド」のつづき。
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「現代詩手帖」7月号、読みつぐ。
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ダグラス・ラミス『ダグラス・ラミスの思想自選集 「普通」の不思議さ』の「暴力国家」のはじめ~。

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