« 読み書き日録2017/5/28 | トップページ | 読み書き日録2017/5/30 »

2017年5月29日 (月)

読み書き日録2017/5/29

加藤尚武著作集の『ヘーゲル哲学の形成と原理――理念的なものと経験的なものの交差』のファイル修正+印刷+通読+表記の一括処理、つづける。「第三章 『疎外』意識と『歴史』意識――ユートピアのジレンマ」の三節~五節。
   *
アドルフ・ヒトラー『わが闘争(下)II 国家社会主義運動』(角川文庫) の「第九章 突撃隊の意味と組織に関する根本の考え方」のつづき~終り。悪名高き突撃隊の暴力的「発展」が得々と語られる。
   *
さとう三千魚詩集『浜辺にて』読みつぐが、終わらない。断片的にはいいものがあるが、同じパターンも多く、ちょっと飽きてしまう。
   *
ヘイドン・ホワイト[上村忠男編訳]『歴史の喩法――ホワイト主要論文集成』の編訳者による解題と解説に代わる講演記録、あとがきを読む。これですべて読了。この講演がとてもいい。隠喩論を論じるさいに参考にするべき。アリストテレス『詩学』、とりわけヴィーコ『新しい学』も再確認する必要あり。
《「隠喩」とはいいながら、……ヴィーコの〈詩的知恵〉の世界におけるそれは、論理学的思考の成立を前提としてこれの平面上で文法学者たちによってとらえられているレトリカルな文彩の一種としての隠喩とは、およそその位置と性質を異にしています。》(293ページ)
《ヴィーコもまた、〈詩的知恵〉の世界の始源には、まずもっては隠喩的な作用が存在したと言います。しかし、ヴィーコがそう述べるときの隠喩的な作用とは、すでにできあがった言語の世界の内部にあってのものではありません。ヴィーコは、当の言語の世界の成立過程そのものを視野のうちにとらえこもうとします。そして、ほかでもなく、その言語の創出過程そのもののうちに隠喩的な作用を見てとるのです。……異教諸国民の〈詩的知恵〉の世界の最も原初の、言語が成立する以前の場面において働いていたとみられる自己差異化的な転移の作用を指して、ヴィーコは「隠喩」と称しているのです。……ヴィーコが〈詩的知恵〉の世界の始源に措定している隠喩的作用というのは……「類似性に表現を与える」以前に、なによりもまず人間の心的世界のなかに事物がそもそも自己同一性をそなえて立ちあらわれてくるさいの当の事物の自己同一性の原理にほかならないのです。》(295ページ)
 ここの説明はすばらしい。
   *
「現代詩手帖」6月号(大岡信特集号)読みつぐ。原稿を早く渡してしまったが、もっとじっくり長いものを書いてもよかったかもしれない。

|

« 読み書き日録2017/5/28 | トップページ | 読み書き日録2017/5/30 »

読書日録」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1007862/70708351

この記事へのトラックバック一覧です: 読み書き日録2017/5/29:

« 読み書き日録2017/5/28 | トップページ | 読み書き日録2017/5/30 »