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2017年4月 8日 (土)

読み書き日録2017/4/8

テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のI「存在論への欲求」13節~16節を読む。
《復古的な保守主義とファシズムとが、その点ではいつも喜んで共鳴し合う急進的【ラディカル】な現代芸術への嫌悪は、現代芸術がこれまでなおざりにされたものを思い起こさせたり、他律的な構造の理想の疑わしさを、この芸術があるというそれだけのことで明るみに出したりすることからくる。……物象化された意識は、物象化された世界の全体性のうちの一契機である。存在論への欲求は、こうした物象化された意識の形而上学なのである。》(118ページ)
 これがとりあえずの中間的結論だろう。
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日本の民話別巻4『みちのくの百姓たち』の初校通読、つづける。10話41ページ。
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Gustave Flaubert: Madame Bovary 第III部V章、終了。Emmaの破綻の兆しがそろそろ見えてくる。
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桑野隆『20世紀ロシア思想史――宗教・革命・言語』読了。第7章「雪解け時代の新潮流」の途中~第8章「ポストソ連思想」「おわりに」「あとがき」。
 ソルジェニツィンは《欧米の民主主義や科学技術文明を批判する「民族主義的保守派」であった》(206ページ)とされ、サハロフも違和感を抱いていたらしい。「あとがき」で桑野さんも書いているように、《「二〇世紀ロシア思想案内」と呼ぶべき一種の入門書》であるが、広範な情報量で勉強になった。
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「ミて」138号に目を通す。新井高子の方言詩と連載「大船渡ノート」がおもしろい。じつはこのノートを読んで『石川啄木、東北弁の海へ還る』(仮題)の企画を新井さんに伝えて、啄木の歌100首を東北弁(ケセン語)に訳すというプロジェクトを1冊にまとめることになった。異色で画期的なものになると思う。
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『リルケ全集3 詩集III』で「オルフォイスへのソネット」の註解の第一部8節~13節を読む。

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