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2017年4月18日 (火)

読み書き日録2017/4/18

八重洋一郎詩集『日毒』読了。日本という〈毒〉をめぐってややナマなことばで語られるヤマト批判には抑えきれぬ怒りにあふれている。沖縄石垣島から突きつけられたことばの刃。鈴木比佐雄の長すぎる解説はないほうがいい。
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アドルフ・ヒトラー『わが闘争(上)I 民族主義的世界観』(角川文庫) の第5章「世界大戦」の途中~終り。
《ある世界観〔マルクシズム〕を、権力を用いて打倒しようとするあらゆる試みは、その闘争がある新しい精神的立場〔ナチズム〕のための攻撃という形をとらないかぎり、最後には失敗する。相対立する二種の世界観の戦いにおいてこそ、残酷な力の武器を不屈に、容赦なく用いて、その支持した側に判定をもたらしうるのである。》(250ページ)
 ヒトラーの凶暴性と徹底性が出ている箇所だ。
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『リルケ全集3 詩集III』の「オルフォイスへのソネット」の註解の第一部23節~25節を読む。
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テオドール・W・アドルノ『否定弁証法』の第一部「存在論との関係」のII「存在と実存」8節~9節を読む。
《もしなんらかのかたちで存在論というものが可能だとすれば、それはアイロニカルな意味で、つまり否定性の精髄としてであろう。いつまでも変わらないもの、純粋な同一性は悪しきものであり、無時間的には神話的宿命である。哲学はその神話的宿命の世俗化として、その奴隷であった。というのも哲学は、ライプニッツとへーゲルの弁神論にいたるまで、巨大な婉曲語法でもって不変なものこそ善だと解釈し直してきたからである。》(131ページ)
 不変性を善と思いこまされてきたのが哲学の歴史だったわけだ。

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