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2017年2月24日 (金)

読書日録2017/2/24

「アブ」19号に目を通す。松原敏夫個人詩誌。〈沖縄的詩学を画策する〉というだけあって、果敢な島クトゥバ(ことば)の詩とエッセイなどを書いている。わたしも行きつけの「レキオス」で倉橋健一などと交流した話も出てくる。
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ジョルジョ・アガンベン[上村忠男訳]『哲学とはなにか』の「要請の概念について」読了。〈要請〉とはわかりにくいテーマだ。
《神とは物体が生起するということであり、物体に印を刻みこんで質料化するという要請のことなのだ。》(58ページ)
 つづいて「言い表しうるものとイデアについて」を読みはじめる。テーマからも量から見ても本書の肝と思われる論文。
《言い表わしえないものを言語活動のなかで絶滅させることは言い表わしうるものを哲学的な課題として陳述することと一致する。だから、言い表わしうるものは、言い表わしえないもののように、けっして言語活動の前や後に生じることはありえない。言い表わしうるものは言語活動といっしょに生じるのであり、しかしまた、言語活動には還元されることがないままにとどまっているのである。》(64ページ)
 この場合、ヴィトゲンシュタインのたとえば次のようなテーゼとどうかかわることになるのだろう。
《思考できぬものを、思考することはできない。かくして、思考できぬものを、_¨語る¨_こともまたできない。》(『論理哲学論考』5・61)そして例の《語りえぬものについては、沈黙しなければならない。》(同、7)
 見たところ、先のほうでもヴィトゲンシュタインについての言及はないようだ。
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『リルケ全集3 詩集III』読みつぐ。「ドゥイノの悲歌」の第二の悲歌のつづき~第三の悲歌とその註解の途中まで。第三の悲歌はリルケのエロスが喚起的だが、註解の解釈は微温的だと思う。たとえば〈ああ なんという得体の知れないものを滴らせながら その頭をもたげ〉という行など、スペルマとペニスを指しているのは明らかではないだろうか。

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