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2011年11月

2011年11月27日 (日)

断章11

まずはじめに手がある
文字を指し示すその繊い指がある
思念を凝らすと
長い髪があり細いボディ
そして差し出された唇がある
(いや 唇はまだ遠い先にある)

高く組まれた真っ白い脚がある
顔は見えない
それでもわたしにはわかる
それはいずれわたしに開かれるものであると
エヴァンスのビューティフル・ラブは
ちっとも美しくなかった恋に費やされたが
避けられない声が深いところから呼んでいる
それは母体という海への回帰なのかもしれない*

*《陰茎とは象徴的には海であり、膣への挿入によって湿潤な母体内という「大洋」への回帰の欲望を成就するのである。》(田中純『都市の詩学──場所の記憶と徴候』一八一ページ)

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2011年11月22日 (火)

断章10

書くために書く
という倒錯した命題
から自由になっている
いまのわたし

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